立ち上げと試運転作業
ほとんどのお客様は、装置をご購入時に、立ち上げや試運転作業などを含めたアフターサービスもご依頼頂くことについて、大きなメリットがございます。 これにより、システムが安全かつ適切にセットアップされて、オペレーターや保全の方がシステムを最大限に活用するための知識を的確に入手することができます。 以下のポイントは、当社がご提供するサービスの簡単な説明の概要となります。
- 現場での検査
- お客様にて発送による不足品が無いかのご確認、パッケージリスト、および不具合発生時のお互いの連絡先情報を確認します。
- 装置が良好な状態(傷、へこみ、その他の損傷がないこと)であることを確認することを含め、納品後に装置を検査します。 また適切なラベルがワークステーションに貼られていることや、ユーザーズマニュアルや電気回路図の最新バージョンを確認頂きます。
- レーザー機器のシリアル番号やワークステーションのシリアル番号など、製品のシリアル番号について確認して頂きます。
- 設置環境の確認
- 装置の操作環境に障害がなく、水の侵入のリスクもがないことを確認します。
- 一次および二次クーラントタイプ(水道水、グリコール入り水道水、DI、蒸留水等の確認)、フィルターサイズ、ホースサイズ、および/または必要に応じてエア・ガス系統の接続を確認します。
- 工場側の電気入力ライン電圧を測定して、システムの仕様に準拠していることを確認します。
- エアコンがない環境では、周囲露点の懸念をお客様に確認させて頂きます。
- 極端な高温/低温、過度な湿度、過度の油やほこり、スプリンクラースプレー/洗浄設備、振動の有無、電磁障害などその他の条件を含み装置の仕様に従って不適切と見なされるような過酷な環境条件でないかどうかを確認します。
- 保証が無効になる可能性のある環境条件下と思われる場合については、お客様に改善を依頼し、警告させて頂きます(コントロールレーザー社規定保証ポリシーをご参照ください)。
- 安全のリソース
- レーザーシステムに関連する安全プロトコルや管理のポリシーを確認させて頂き、必要に応じて改訂いたします。
- システムに適用されるリスク、レーザー機器の分類レベル、およびその分類を維持するための要件についてお客様にアドバイスします。
- すべての安全警告ラベルが正しい場所に貼られていることを確認します。
- 電気的、機械的、およびノイズの危険性を含む、レーザーシステムに関連するその他の安全上の問題についてお客様にアドバイスします。
- 現場での装置の性能テスト
- ヘッドノズルの同軸センタリングの切断または溶接、フラットフィールドレンズのエラー補正、フラットフィールドレンズの焦点検証、ビームのコリメーションテスト、ビジョンシステム位置のキャリブレーションおよびビームデリバリーのキャリブレーションテスト。
- 吸引装置または集塵機による適切な空気の置換、アシストガスの圧力や流量、および該当する場合はクーリングエア乾燥機のエア量や湿度の含有量を確認するなど、補助装置の動作や性能を確認します。
- 標準のコントロールレーザ社QC(品質検査)テスト基準または事前のサンプリングテストのいずれかに従って、システムパフォーマンステストを確認いたします。
- トレーニング
すべてのトレーニングコースは、米国フロリダ・オーランドにあるコントロールレーザー社の施設で出荷前に実施ができるようにご提供しております。 または、お客様は納入時の現場でのトレーニングコースを購入することを選択できます。
特に明記されていない限り、納入後のレーザーシステムの試運転が問題なく行えるように準備をする責任は、お客様が単独で負うものとします。 これらの準備には、設置される場所について、システムのサイズや重量の両方に問題ないことのご確認、コントロールレーザー社の担当者が現場にアクセスするために必要な承認の取得、およびお客様の組合などとの適切な取り決めのすべてが含まれますが、これらに限定されません。 (納品時の作業に問題が考えられる可能性のあるものを含み、事前にご対応ください)。
ただし、ソリューションプロバイダーとして、コントロールレーザー社は、ローカルベンダーと一緒にお客様に合わせたパッケージをご提供できます。 典型的なご要求には、クレーンの重量物の持ち上げ、プラントの改造や大きなシャッタードアの設置、操作の精度を確保するための装置と地面へのボルト締め、ガスタンクステーションの構築などが含まれます。(米国内のみ)
このような設置に関する要件については、お問い合わせください。プロジェクトマネージャーを割り当てさせて頂きます。
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サービスリクエスト
技術者がお客様の施設へ出張するためのスケジュールをするには、サービス部門+1(866)612-8619に電話してください。
現場での立ち上げや試運転作業を購入したくない場合は、ご自身のみで装置をインストールできますが、インストール中に発生した損傷、またはシステムの不適切なセットアップや操作によって発生した損傷については、お客様がすべての責任を負わなければなりません。
お客様は、現場での立ち上げと試運転作業に関連するすべての技術者の旅費をご負担して頂く必要がございます。